長野県諏訪郡下諏訪町にある下諏訪キリスト教会とは、20年以上、兄弟教会として交わりを続けていますが、それぞれの教会が単⽴教会ということもあり、互いの働きを助け合い、祈り合う関係がますます深まることを願い、カバーリング教会としての関係を具体的に深めていきたいと願っています。
カバーリング教会について
単⽴教会におけるカバーリングの必要性
わたしたちの教会は特定の教団に属していません。そのメリットとデメリットをまとめてみました。
単立教会のメリット
- 伝統や形にとらわれず、⾃由なスタイルで教会形成と伝道を⾏っていける。
- ⼤きな組織に属さない分、時間の⾃由がきく。
- どの教派に対してもオープンになることができる。
単立教会のデメリット
- 独りよがりの教会形成をしがちで、時に地域教会から理解を受けづらい。
- 牧師や、教会リーダーが罪を犯した場合、兄弟姉妹がそれを告発するさらに上の権威(教団の理事会のようなもの)がないため、リーダーたちが罪を認めなかった場合、共同体が混乱をきたす。
- ⼤きな困難(牧師の病気や辞任、その他、⼤きな分裂)があった場合、助けてくれる共同体(教団ならば、同じ教団に属する教会)がない場合がある。
- 教理的に極端になり、カルト化していく危険性がある。
⇒実際にカルト化していく教会はほとんど単⽴の教会である。
このような間違いが起きないように、また起きても解決できるように、単⽴教会同⼠が助け合う、それがカバーリングです。
カバーリング教会の理念
- それぞれの教会が孤独ではなく、交わりの中にいることを確認する。
- 失敗があった際の助けとなる。
- 良い意味で監視し合い、失敗を防ぐ助けとなる。
カバーリング教会の具体的な活動
具体的には、次のような関係を持ちます。
- 牧師達は、⼀年に⼀度程度は顔を合わせ、⾃分たちの現状を報告し合い、共に祈る。
- 週報、その他教会で配布する資料などを送り合い、お互いに⽬を通す。
- 牧師に⼤きな困難(病気など)が⽣じた場合、カバーリング教会は、霊的、実際的な援助を⾏う。(祈りによる⽀援、経済的な⽀援、牧会のサポートなど)
- カバーリング教会内にある明らかな罪を⾒つけた時は、忠告をする。
- 共同体内で処理しきれない問題の告発場所となる。
⇒たとえば、共同体において、兄弟姉妹が牧師の罪を指摘しても、牧師が聞き⼊れなかった場合、兄弟姉妹は、カバーリング教会の牧師にそのことを報告し、介⼊してもらう。